韓国ドラマより②
韓国ドラマ『サイコだけど大丈夫』全部観ました。
最後の方は泣いてしまいました。
精神病院が舞台になっているだけに、心に負った傷が沢山描かれますが、普通の振りをして、みんな頑張ってるのではなかろうかと考えさせられました。
主人公の病院の職員も、その1人。
前回、私が観たところまでの話で、お母さんが自閉スペクトラム症の兄のために産んだと言ったと書きましたが、あの後、母は撤回はしないですが、弟をちゃんと可愛がるシーンが出てきてホッとしたのと、最後に兄が「僕の面倒見るために弟がいるんじゃない」と断言したので、そこもすっきり。
子どもの頃、弟が自分の話したいことがあって、喜んで帰って来たら、兄を放っておいた事を母に怒られ、台無しになった時、「お兄ちゃんなんて居なくなればいい」と言ったことがあり、兄が氷の池に落ちた時に一旦弟が立ち去ってしまったことがあるのですが、それを兄は忘れていると思っていたのに、居なくなればいいと言ったとはっきり覚えています。氷の池では、結局助けに行って、弟が落ちてしまい、助かった兄はそのまま帰ってしまうのですが、池に落ちた時に死ねばいいと思って立ち去ったというふうに記憶されています。
自閉スペクトラム症の人は、ネガティブな記憶は鮮明に残ると言われているので、そこも細かく描写されているのだと思いました。
兄は、絵が得意で精神病院の壁面や、童話作家である、ヒロインの女の人の絵本の絵も描くことになるのですが、表情が分からないから絵に描くことが出来ないとか、自分がしてもらったことなら分かって、対応できるとか、ほんとに特性が細かく表されていることに驚きます。
ちなみに精神病院の入院病棟を知っている人に聞いたら、精神病院の様子も非常に細かく再現されていることが分かりました。
そして、ほんとに兄が素晴らしすぎるのです。
兄としてのプライドを持っているというのは、前回も書いたのですが、ほんとにそれが強くて、ちゃんと弟を守るし、表情も描けるようになるし、トラウマからも脱出します。
ピュアで、言っていることは、いつも正しく、可愛さもある、
そんな兄に弟は、心から兄がいてくれて良かったと伝える。
兄は兄らしく、抱きしめて背中をトントンする。
ヒロインとの関係も、とても複雑なのですが、弟の恋人になったことで、妹が増えたから守る人が2人になったと言い、その複雑な関係のことで、すごく落ち込むヒロインを心配して、ご飯を食べさせてあげる。(兄は事情を知らないのですが)
もう、ほんとに涙腺が刺激されっ放しでした。
ヒロインは、心はまだ愛を求める子どもということもあり、ほんとに考えさせられる内容でした。
自閉スペクトラム症についても、特性が当てはまるところ当てはまらないところがどんな方でもあると思いますが、言葉がある自閉スペクトラム症の特性が余すところなく表されているかなと思います。(何度も書いてますが…)
この文章だけだと、兄は弟に不信感あるのでは?とか、疑問があると思うので、是非観てもらいたいです。