今さらの障害特性について
今さらながら、障害特性についてですが、特性については、いろんなところに書かれていますので割愛します。
今回、少し違った切り口から障害特性について、見ていこうと思います。
自閉症スペクトラムって診断、いいような、悪いような。多分、障害が特別なもの、別物じゃなくて、健常と言われている人とも繋がったひとつのものっていうことを言いたいのだと思いますが。
ちなみに私が学生の時は、目が合わない、言葉が出ていない、多動である、その3つが揃えば自閉症、揃わなければ、自閉傾向と言われていました。もう30年近く前の話です。
その後細かい診断が出るようになって、また、今はまとめられている。医師によっては、アスペルガーや、広汎性発達障害の診断を使っている方もいらっしゃいます。わかりにくいからですかね。
広汎性発達障害自体が非常に分かりにくい診断ではありましたが、今となればわかりやすいものとなりましたね。
さて、障害特性があるものの、人によって違いますよね。自閉症の障害特性として、人との関わりを好まないということがありますが、中にはとても人懐っこい自閉症の人もいます。
ですので、障害特性よりも個人を見る必要があります。
今は情報社会で、なんでも調べれば分かるんですが、診断名に踊らされてしまう可能性があります。
例えば、ルーティンに、はまりがちと書いてあったとします。そうすると、好きでやってることとか、やりやすくてやっていることなど、すばてルーティンだと周りの人が決めてしまうことがあります。ほんとにルーティンなのかどうか、しっかり見極めて行く必要があります。ほんとにルーティンに引っ張られているのなら、そんなに好きではないのに、やっているということで、そこにこだわってしまうことで、その後の生活に支障が出てしまうことが考えられるので、それを崩して行く必要がありますが、好きなことであれば、どんどんやらせてあげたいですよね。
他にも、落ち着きがなくて、離席が多いのは、ADHDの特性もあるのかな?とか。
30年前の自閉症の特性の中に多動が入っているように、自閉症にも多動の特性もあると思っています。なぜなら、視線が1点集中になりがちだからです。何か、気になるものがあれば、そこに視線(気持ち)が集中して、そこに、体も向かってしまうということです。もうひとつ、耳で今必要な音とそうでない音の振り分けが上手くできないことも原因となることもあります。
なので、集中出来ない=ADHDであるわけではないのです。
どちらの特性か見極めるひとつとして、目的かあるかないか。
ADHDの場合、目的はなくても、体がムズムズして、自分で意図せず立ってしまうのいうことがあります。そういう場面があるかないか。そこをしっかり見てみるとわかると思います。
上の例のように、情報が沢山あるのは良いですが、それ故に特性と思い込んだり、不安になったりしてしまうことがあると思います。
特性ということより、診断名と言うより、その子(人)の行動を見て、どうしてそうするのかと、周りの人が考えていく必要があると思います。