発達って?
発達と聞くと、何を思い浮かべますか?
googleで発達を検索すると、
《名・ス自》成長して、以前よりも大きく(強く、または完全な段階に)なること。「心身の―」「知能が―する」「―した低気圧」「技術の―」。外界によく(鋭く)適応した状態に達すること。
「犬の嗅覚(きゅうかく)は―している」
果たして、発達とは、できるようになることばかりでしょうか?
発達することにより、できなくなることもあります。
前までやってたのに、なんでやらなくなったんだろう?そう思われたことはあると思います。
例えば、言うことを従順にきいていたのに、きかなくなってしまった。いわゆる、イヤイヤ期です。
これも、発達したからこそ、できることも増え、視野が広がり、従順になんて聞いていられなくなったのですよね。
イヤイヤ期の長さ、時期は子どもそれぞれで、時期が長いと、いつまでこれが続くんだとウンザリされるかと思います。
でも、この時期がないと、思春期で大爆発することがあります。身体が大きくなり、要求も大きくなった思春期に爆発されることを思えば、小さい時にイヤイヤ言われた方が良くないですか?
私が出会った子どもさん(軽度知的障害)で実際、ずっとお母さんに反発しないまま中学生になり、中2で大爆発しました。そのお子さんの場合、物の要求はなかったのですが、ほんとに大暴れでした。初めは家だけでしたが、学校やデイでも、イライラを抑えきれず、暴れました。お母さんは今まで大人しかった我が子に戸惑い、疲れ果てていました。
薬でしばらく抑えることになりましたが、薬が入っているよと言って、水を飲ませても落ち着くようになり、徐々に良くなりました。
だから、いけないとかではないですが、どこかで爆発させる必要はあると考えて頂きたいなと思っています。
あとは、しっかり片付け出来てたのに、友達や兄弟との遊びに夢中になり、片付けられなくなること。こちらも視野が広がった証拠でもあり、ほんとの意味で人と関わって遊ぶことが楽しくなったということです。
一見、後退しているように見えても、発達している事が大半です。(言葉についてはまた別のこともあります)
発達することには、出来なくなることがついてくるくらいに考えておいた方が良いかもしれません。