褒められることの意味②
前回、運動会を題材にして、褒められることの意味について書きました。
今回はその続きです。
先日、保護者さんから「褒めることがないんです。」という言葉が聞かれました。
その言葉は、少し久しぶりに聞いたので、はっとしましたが、よく言われる言葉ではあります。
褒めること、少ないかもしれないけど、子どもはどの子も育ちたいと思っていますし、育つ力を持っています。
必ず褒めることはあります。
いつも全く我慢できないことが少し我慢できたこと、ちょっとでも待っていられたことなど、小さいことでも、それができたタイミングで、すぐに褒めてあげて下さい。
そうした積み重ねでもっとできるようになるはずです。
当たり前に出来ていたことよりも、少しでも前進したことを褒めることが大切です。ギリギリを狙う感じ。そのギリギリはさじ加減がなかなか難しいかもしれないですが、合ってる時ばかりじゃなくてもいいんです。これちょっと違ったなが、次に繋がればいいんです。
あと、出来ることを大人が期待していたことができた時、嬉しくてすごく褒めると思います。
その時、もちろん子どもも嬉しいです。なので、もう一度同じことをして、褒められることを求めることがあるかもしれません。
大人は正直、もう一度目ほどの感動がありませんが、子どもが求めたらまた、すごく褒めてあげて下さい。役者の要素必要です。
そして、そんな、誉め甲斐のあるお子さんもいれば、褒めてもそんなに嬉しそうにしないお子さんもいるでしょう。でも、表に出ないだけで、嬉しくないわけではないはずです。
大好きな人が嬉しそうだったら嬉しいはずです。
なので、反応ない場合も褒めていきましょう。
ただ、私は叱らない子育てを促進しているわけではありません。
叱られる時があるからこそ、褒められることが生きて来ると思うからです。
良いこと、良くないことの区別をすること、メリハリが大切だと思います。
自己肯定感を高めるために、褒められることはとても大切なのですが、褒めすぎると、調子に乗って、何でも褒められると思ってしまうのでは?という疑問が出てくるかもしれないですが、小さい頃から褒められることで、満足する時が来ます。
褒められ足りないまま、大人になってしまうと大人になってもかまって欲しい、褒められたいという、ちょっとめんどくさい大人(笑)になってしまうのです。
自立した大人になるために、子どもの頃から自分は自分でいいんだ、人と比べなくていいんだそういう精神力の基礎を作っていくことに褒めることはとても大切です。